1984年録音でテナーサックスがリーダーのアルバムです。
ズート・シムズの演奏に耳を傾ける度に、彼がジャズの素晴らしさを丁寧にそして誠実に語りかけている気がするのは私だけでしょうか。
彼の作品には優れたものがたくさんありますが、特にこの作品を挙げたのは毎回(特に夕暮れ時に聴くと)切ないくらいにテナーサックスの表情の豊かさが伝わってきて、さらに途中からヴィブラフォン(ヴィクター・フェルドマンです!)が加わってクインテット編成になり至福の時が訪れます。
これ以上うまく表現できませんが、ズートをあまり知らない人にはこのアルバムあたりから聴いてもらえたらジャズを楽しむ範囲がグッと広がるのではないかと思います。
----------------------------------
(CD)