以前に紹介させてもらったダスコ・ゴイコビッチと同様心に沁みるトランぺッター、フレディ・ハバートの「バラの刺青」が2016年最後のおススメになります。
彼の作品にはラウド・ブロウという形容がふさわしいものが多いですが、83年録音の本作と89年録音の "Topsy" (これも当店に備えています)が絶頂期のミュート・プレイの代表作と言えます。
"EMBRACEABLE YOU" , "TIME AFTER TIME" , "MY FOOLISH HEART" など選曲も申し分なく、いずれの曲もフレディにしか吹くことのできないミュート・プレイの新境地であり、すばらしいバラード・プレイヤーであると認識せざるをえません。
ピアノはケニー・バロン、テナーサックスにはリッキー・フォード、セシル・マクビーがベース、そしてジョン・チェンバースのドラムスです。解説にも「1983年の歌心短編集、ぜひご堪能下さい。」と述べられていますが、まったく同感です。
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(LP/CD)