SWING IS MY LIFE / SHOJI SUZUKI & RHYTHM ACE

 

 前回に続いてクラリネット奏者がリーダーの作品で、この欄では初めての日本人ミュージシャンを採り上げます。

1992年に録音された鈴木章治&リズム・エースによる「不朽のスウィング名演集」で、この年このユニットは結成40年を迎えてリーダーは60歳になったとのことですが、長期にわたって第一線に立ったクラリネット・プレーヤーとして日本のジャズ界を牽引した一人と言えるでしょう。

 

実はこの作品は以前からずっといつ推薦しようかと考えていたもので、楽しくて、聴いていて心地よく、また録音のクオリティーも高くすべての面で素晴らしい仕上がりになっていて、全編スタンダード曲で、当店で流していても常にお客さんの反応がよいアルバムです。発売時に「スウィング・ジャーナル誌」においてもずいぶん高評価だった記憶があります。

オールド・ファンから愛される "鈴懸の径" もいいですが、私のフェイヴァリット・ナンバーは "On The Sunny Side Of The Street" と "Pettie Fleur (小さな花)" です。ジャズ・ビギナーの人にも是非耳を傾けてもらいたい佳作です。

 

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(CD)