DUSKO GOYKOVICH / Soul Connection

以前にこの欄で紹介したダスコ・ゴイコヴィッチ(トランぺッター、ユーゴスラビア出身)の再登場です。

1993年ニューヨーク録音の作品で、2年半前に当店をオープンした頃から本作を流すことは時おりあったのですが、時間の経過とともに常連の方たちの間でダスコの名が認知されて、特にこの作品はリクエストが多く私自身も聴けば聴くほど内容が素晴らしいなと感じてます。

編成はダスコ(トランペット、フリューゲルホーン)以外に、トミー・フラナガン(ピアノ)、ジミー・ヒース(テナー・サックス)、エディ・ゴメス(ベース)、そしてミッキー・ロッカー(ドラムズ)となかなか豪華なクインテットです。

1曲を除いてすべてダスコのオリジナル曲ですが、それらが佳作揃いで抒情的な奥深い演奏が繰り広げられて心の襞に触れてきます。日が暮れた後に聴くとなおさらで「ジャズが好きで、この作品に出会えてよかった!」と思えます。

先日も20代後半の常連客の青年二人がその週の仕事から解放された金曜の夜に来てくれて、このアルバムをレコードで楽しんで最後の曲(唯一のスタンダード曲 "I'll Close My Eyes") のエンディングではスピーカーに向かって自然に拍手が沸き起こりました。数日後一人はこの作品のCDをゲットしました。

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  (LP / CD)